手袋になったチョコ

ある二匹のわんこのお話

チョコとチョロはとっても仲良し

僕たちはとっても仲良し
お散歩もご飯もお昼寝も
草むらでふざけあうのが一番大好き
この時間がずっと続くと思っていた
だけどある日からチョコがいなくなった
チョロはチョコを探した
まるでおかっぱ頭のように見えるチョコの毛色は
とっても素敵
チョロはチョコを探した
「チョコ チョコ」
でも首の鈴の音はしないしどこを探しても見当たらない

「チョロここだよ」
足元をみると手袋が落ちていた
「えっ手袋がチョコなの?」
「急にいなくなってごめんお別れを言いたくて
君の足元に落ちていた手袋の姿を借りたんだよ」

「遊ぼう遊ぼう 秋の晴れた朝 手袋のチョコとじゃれあった」
いっぱい遊んだ 空中に手袋がぽーんと上がっては
足元に落ちて空中で手袋がひらりと
お日様の暖かい光がチョロと手袋のチョコを包んだ

「僕は手袋になってしまったけれど君とずっと一緒にいるよ」
きっと手袋チョコは、遊んでいるうちにボロボロなるだろう
「でもいいんだよ ほんの少しでもチョロといたいから
君が僕を忘れる日まで一緒にいよう」
チョロは、自分の小屋に手袋をくわえて
大事にだいじにしまいました。

ことりの森のこころに感じたお話でした。

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